交通事故コラム

2015.12.12更新

医療機関の受診について

交通事故被害に遭い、怪我を負った場合には、直ちに医療機関を受診し、医師に診断書を書いてもらいましょう。ここでいう医療機関とは、医師のいる病院や医院をいい、整骨院や接骨院、整体は含みません。なぜなら、整骨院や接骨院、整体では診断書を書いてもらうことができないからです。医師に診断書を書いてもらったら、速やかに診断書を警察に提出し人身事故の届出をしてください。警察に診断書を提出しないと物損事故として取り扱われることになり、きちんとした人的損害の補償が受けられなくなる可能性があるため注意が必要です。医療機関を受診し、検査を受けるタイミングとしては、可能な限り早い方がよいといえます。事故から間が空いてから受診・検査をすると、本当に今回の事故で負った怪我なのか、など疑義をもたれるおそれがあるからです。

 

自賠責保険における後遺障害認定においても、症状の発現時期や事故直後の画像検査の有無はとても重視されます。医療機関を早めに受診していないと、事故直後の診断書や検査所見がないということになる、つまり、症状を示すものが被害者本人の自覚症状しかないということになるため、後遺障害認定上極めて不利になってしまいます。実際、当事務所の手掛けた案件においても、事故から6日後に初めて医療機関を受診したために後遺障害が認定されなかった方や事故から3か月後に初めてMRI上断裂所見が認められたために事故と傷害との因果関係が否定されたケースなどがありました。

 

時間を巻き戻すことはできません。

 

あとで後悔しないためにも、事故後速やかに医師の診察を受け、適切な検査を受けるようにしてください。

 

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